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2011年05月19日

無趣味のすすめ 拡大決定版 (幻冬舎文庫) [文庫]

内容(「BOOK」データベースより)
コツや秘訣を覚えても無意味だ。何かを得ることができる失敗は飢えから始まる。果てしない思考の延長上にアイデアはある。もっともやっかいで、難しく、面倒な選択肢が正解である―。置き去りにされたような孤立感を抱えながらも、淘汰の時代を生き抜くために大切な真のスタートラインを提示する。単行本未収録作品を多数含む、61の箴言。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
村上 龍
1952年長崎県生まれ。76年「限りなく透明に近いブルー」で第七五回芥川賞受賞。「コインロッカー・ベイビーズ」で野間文芸新人賞、「半島を出よ」では野間文芸賞、毎日出版文化賞を受賞。『トパーズ』『KYOKO』で映画監督も務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

  

Posted by 株式会社ガーディアンシップ  at 13:12Comments(1)

2011年05月18日

日本人の価値観はすでに変わり始めている

5月15日発売『よほびか』7月号より


「大規模なインフラ頼りはやめ
自給的生活を!真の豊かさと
幸福に満たされた社会へ!」


ホロトロピック・ネットワーク主宰
天外伺朗


 日本人の価値観は
すでに変わり始めている


 3月11日に発生した、東日本大震災と津波、そして原発事故。第二次世界大戦の惨禍を除けば、江戸時代から今日に至るまでのわが国において、これほどひどい災害はなかったと思います。
犠牲になられたかたのご冥福をお祈りし、被災者のかたがたには心からお見舞い申し上げます。
4選を果たした都知事が、「これは天罰だ」という趣旨の発言をしていたのをご記憶のかたは多いでしょう。被災者感情を逆なでしていると叩かれましたが、人間の意識と自然災害が関連している、という非科学的な発想に対する批判はなかったですね。
 実は、この世の中は科学的合理性が支配しているように見えますが、「人間の意識は自然界に影響を及ぼす」という考えは、日本人の深層心理に深く刻まれています。私も、ネイテイブ・アメリカンとの儀式で何度か神秘体験をし、必ずしもそれを否定できないと思っています。
しかし、「人間が悪いことをすると災害を呼ぶ」ということはないでしょう。「この世」の価値観で、大自然をはかることはできません。
 ですから、「この大災害にはどのような意味があったのだろう」などと、私たち人間のあさはかな頭で考えてもはじまりません。いっさいの意味づけをせず、理由をこじつけず、目の前にある物事をそっくりそのまま受け入れた方がいいでしょう。
私はこの際、批判も控えたいと思います。どんなに一生懸命に問題解決をはかっても、人間ならば必ずミスは出ます。政治家のパフォーマンスが気になるかもしれません。それらをあげつらうより、これからどうするか、のほうが大事です。
 この未曾有の大災害を経験した日本は今後、大きく変わるでしょう。すでに物の見方、考え方、価値観などに変化が見られます。やがてそれは、社会の基本的な通念が根底からひっくり返るというパラダイム・シフトにつながり、それが礎となって、明るい未来への復興となります。

エネルギーのローカル化で
「個電」の時代が到来
 
 いまは、節電のためあちこち暗いですね。これは、とても健全な状態だと思います。日本は必要以上に明るくして、必要以上に消費して、GDP(国内総生産)が世界二位の経済を実現してきたのです。
 人々がつつましく、外側の華やかさよりも内面的な充実へ向かえば、日本のGDPはどんどん落ちるでしょう。今回の大災害は、そのシフトのきっかけになると思います。
 日本は、社会としては世界でも類がないほどうまく運営されているし、人々の意識レベルが高いと思います。今回の大災害では、はからずもそれが証明されました。
 被災者たちの互助精神や、直ちに現場に飛び込んでいったボランテイアたちのさわやかさは、日本人全員が誇りに思っていいでしょう。若者たちは、ビジネスで成功して自家用ジェット機でリゾートに行く夢よりも、困っている人を助けるために泥にまみれて働く事を選びました。
 皆が自家用ジェット機を目指したほうが、GDPは上がりますが、もう日本の若者はそういう人生よりも内面的な充実へ向かう人が増えていくのではないでしょうか。日本のGDPはどんどん下がりますが、それが社会の進化です。
 このような若者たちの先進性とは裏腹に、政治や経済の面では日本というバスは少しポンコツになり、エンストばかりしています。でもそれに怒り狂っても、運転手に文句を言っても、はじまりません。運転手を交代させても同じでしょう。
 実は、バス(国)としては復興資金の手当てとか、被災者の救済とか、やらなければいけないことがたくさんあり、それはそれとして、しっかりやってもらわなくてはいけません。
 でも、被災者以外は、バスに乗ればどこかに連れて行ってもらえるという幻想を捨てて、自分の足で歩き始めればいいのです。食糧もエネルギーもなるべく自給し、一歩一歩確実に歩めば、日本はパラダイスです。
 今、野菜や魚の放射能汚染が話題になっていますが、じつはその前に、農薬、化学肥料、環境ホルモン、食品添加物などで、私たちの食べ物はすでに汚染されています。それは確かに「直ちに健康に被害を及ぼす量」ではないのですが、長い間の蓄積でさまざまな病気を引き起こしている遠因になっているのではないかと、多くの医療者が疑っています。
 放射能以前に、日本はすでに汚染列島になっていたのです。それを逃れるために自衛が必要です。
 エネルギー関連では、技術開発の要素が多く、私も歳をとっていますが技術者としての血が騒ぎます。
 まずは、徹底した省エネルギー技術の開発が求められます。今でも「OMソーラー」などのシステムを用いると、冬でも晴れた日の夜は暖房が要りません。採熱や蓄熱の方法はまだまだ改良の余地があります。
 私の現役時代は「家電」という分野で仕事をしましたが、これからは「個電」の時代になるでしょう。さまざまな小規模の発電システムが開発され、家庭やビルは必ずバッテリーが装備されるようになるでしょう。そうすれば今のようにピークの電力消費にあわせて巨大な発電設備を用意する必要はなくなります。
 小規模な発電システムを組み込んだ電力網は、今検討されている「スマートグリッド」の技術にいっそう磨きがかかり、通信技術が応用されるようになるでしょう。
 あれだけの大災害を経験したのですから、これらの技術開発は、必ず日本が主導権を握ると思います。
 そうすると、かつてのソニーのような会社がたくさん現れて、日本の産業が活性化するかもしれません。これは、逆に日本のGDPを押し上げる事になります。
 しかしながら、GDPで国の評価が定まる時代は終わり、これからはブータンの前国王が提唱したGNH(国民総幸福量)が重視されるでしょう。日本の新しい目標はGNHで世界ナンバーワンです。
 被災地で活躍している大勢の若者たちを見れば、それは決して夢物語ではありません。

(プロフィール)

てんげ しろう 本名は土井利忠。元ソニー上席常務。工学博士。1964年東工大卒。ソニーに42年間勤務。その間CD(コンパクトディスク)、犬型ロボット・AIBOなどの開発を主導。また、脳科学と人工知能を統合した新しい学問「インテリジェンス・ダイナミクス」を提唱した。現在は病院に代わる「ホロトロピックセンター」という概念を提唱して医療改革に取組み、「天外塾」を開いて企業経営改革を推進するほか、教育改革にも手を広げている。著書に『経営者の運力』『非常識経営の夜明け』『マネジメント革命』(講談社)、『GNHへ』(ビジネス社)、『運力』『般若心経の科学』『宇宙の根っこにつながる生き方』(祥伝社)、『教育の完全自由化宣言』『運命の法則』(飛鳥新社)などがある。

http://www.holotropic-net.org/
http://www.officejk.jp


  

Posted by 株式会社ガーディアンシップ  at 09:06Comments(0)