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2012年08月09日

天外レポートNo65 (2012年8月8日)

 意外と思われるかもしれませんが、企業の経営と
子育てとは多くの共通点があります。


 今回は、「経営者(親、教師)が従業員(子)に、
知らず知らずのうちにプレッシャーをかけ、その
抑圧の投影から、様々な問題行動に走る動機
が湧き上がってくる」という話題です。

 経営でも教育でもプレッシャーは、あまりにも
あたりまえであり、誰も疑問に思っていません。
 むしろ世の中は、それを当然のこととして、
いかに問題行動を防ぐかに心を砕いています。

 企業なら、モラルを高める教育をし、しっかりと
チェックできる体制を作り、不正を発見したら処罰
をする、というマネジメントがおこなわれています。
チェック体制は、経営全体の中でかなりのコストを
占めています。

 たとえば、出張旅費精算のチェックをするために
きわめて多くの経理部員の時間が費やされています。

 ところが、出張旅費精算のチェックなどのチェック体制
そのものが「抑圧」になっていることは誰も気づきません。
 従業員に対して「あなたを信頼していませんよ」という
露骨なメッセージになっており、従業員は無意識
のうちにプレッシャーを受けています。

 いまの一般的な企業経営は、ありとあらゆるところで
「不信頼」のメッセージを発信しており、 従業員に
すさまじい「抑圧」をかけています。それによる歪んだ
衝動を従業員は理性で抑え、会社は莫大な費用をかけて
不正をチェックしている、というマッチポンプの
喜劇的な構造になっています。
 
 この構造は、皆がやっているため誰も不思議に
思っていませんが、「抑圧」のない企業経営の例を
知れば納得していただけると思います。

 山田昭男さんが創業した未来工業では、従業員を
徹底的に信頼するかわりに、一切のチェック体制を排除
してしまいました。チェック体制がないので、不正が
あるか無いかはわからないのですが、大方の予想に
反してほとんど不正は行われていないようです。
 これに関しては後で述べます。

 さて、「上からの抑圧に対する憂さ晴らし」によって
問題行動を起こすのは、子どもの場合でも同じです。
 親や教師は、日常的にすさまじい抑圧を子どもに
与えているのですが、それに気付いている人はほとんど
いません。普通は、企業の場合と同じく、何が悪い事
かを教えて、それをしないように、という倫理教育を
行います。
 
 その倫理教育そのものが、また新たな「抑圧」に
なっています。

 「抑圧」につながる「しつけ」を極力避けて、子どもの
自主性を尊重すると、一定の年齢で自らの内側から
の倫理観をしっかり確立していくことを、多くの教育者が
発見しています。
 
 これは、山田昭男さんのマネジメントに通じるところが
ありそうです。

 「しつけ」による外側から強制された倫理観はもろく、
社会の上層部に上り詰めた人でも、ときにはとんでもない
悪事やスキャンダルにまみれることがあります。
それに対して、内側からの倫理観は、はるかにしっかり
強固に定着しています。
 
 拙著『「生きる力」の強い子を育てる』(飛鳥新社)では、
そういう教育をご紹介しました。

 一般に、経営者でも親でも教師でも、自分の言動が
従業員や子どもに「抑圧」を与えている事が自覚できて
いません。自覚するためには、かなり長期にわたって
自らと向き合う必要性があります。



Posted by 株式会社ガーディアンシップ  at 09:39│Comments(0)
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